電力自由化で切り替えがたったの1.2%にとどまった理由

公開日:2016年5月9日
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電力自由化で電力会社を選べるようになりました。しかしながら意外にも切り替える家庭はそう多くありませんでした。注目を浴びていた新電力がなぜ数字が伸びなかったのでしょうか。

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電力自由化は平成28年4月1日から始まりました。新電力(PPS)とも呼ばれ、日本全土が注目していた事業です。しかし、電力会社から電気事業者へ切り替える方が意外にも少なくかったのです。


数字にするとたったの1.2%(74万4400件)。電気代がオトクになるのは分かっているにもかかわらず、切り替える家庭がなぜ少ないのか。そこには意外な理由がありました。

電力自由化が伸びない理由3つ

事業者が多すぎてどこを選んで良いか分からない

現在、資源エネルギー庁に登録されている小売電気事業者は291者あり、その中で、実際に電力供給を行っている会社は43者もあります。


そして、プラン別に見ると263の料金プランがあります。これはあくまでも全国ですが、お住まいの地域に絞った場合でも、半分に減る程度でしょう。その中から電力会社を選ぶのは至難の業といえます。

電力の供給がしっかり行われるか不安

果たして新電力会社が電気を全ての住宅に供給しきれるのか。突然電力が不足して停電になることはないのか。


東京電力や中部電力など独占してきた電力会社に比べると小規模な電力会社が本当に電力を問題なく供給できるのかという不安の声が多い。

切り替えると今よりお得になるのか

新電力に切り替えることでお得になるのは電気の使用量が多い家庭ほど料金値下げのメリットが大きくなるのが基本。


電気の使用量が多いとはどのくらいのことをいうのか。あいまいな表現が多いところばかりなので本当にお得なのか分からないのが現状です。


また、切り替えて損をする可能性もあるので気軽に切り替えることができません。難しい判断を強いられます。

新電力会社が提供しているサービス(5月7日現在)

それぞれのサイトを調べると複雑で分かりづらいので噛み砕いて分かりやすく表にまとめました。

携帯キャリア

サービス名 お得になる使用量分岐点 電気料金プラン 他割引・特典
ソフトバンク(おうち割) 392kwh~(3~4人家族) 電力会社(東京、中部、関西、北海道)提供のプランで対応
「スタンダードS」「バリュープラン」
「プレミアムプラン」「FIT電気プランS」
・スマホ月額200円引※2年縛り
・家庭のトラブル24時間365日無料対応
・Tポイント貯まる
au(auでんきセット割) 1kwh~ (独自料金単価)
基本料金:今より20~124円安くなる
電気使用量:今より1~2円安くなる(※1kwhあたり)
・電気料金最大5%キャッシュバック
・電気使用状況をアプリで確認
・スマホに関する割引なし
ドコモ 近日 近日(dポイントで連携予定)

ガソリン関連

サービス名 お得になる使用量分岐点 電気料金プラン 割引・特典
ENEOSでんき 120kwh~ 基本料金:現状と変わらず
電気使用量:今より2~4円安くなる(※1kwhあたり)
電気使用量:1~2年目「0.2円引」3年目以降「0.3円引」
ENEOSカードで電気支払:リッター1円引
昭和シェル石油 600kwh~ (独自料金単価)
基本料金:定額制(現状より高い設定)
電気使用量:600kwh以上使用で1kwhあたり1円引き
ガソリン(リッター10円引
東燃ゼネラル石油 1kwh~ (独自料金単価)
基本料金:今より安くなる(標準プランのみ)
電気使用量:今より600円~(定量プラン)
今のところなし

ガス会社

サービス名 お得になる使用量分岐点 電気料金プラン 割引・特典
東京ガス 140kwh~ 基本料金:現状と変わらず
電気使用量:第2段階料金から2.5円安くなる(※1kwhあたり)
ガスとセットで電気の基本料金270円引き
日本ガス(ニチガス) 近日 近日(ガスか電気いずれかの割引セット)
レモンガス 392kwh~(3~4人家族) 東京電力提供のプランで対応
「スタンダードS」「バリュープラン」
「プレミアムプラン」「FIT電気プランS」
・ガスとセットで電気の基本料金540円引き
・アクアクララとセットで基本料金324引き
・ガス、電気、水セットで基本料金864引き

電力自由化の特徴

・電気の使用料が多いほど割引率は高い
・1~2人の家庭は独自サービスやポイント付与でお得感はあるが電気代は高くなる可能性も。
・年間で○○円お得の表記がほとんど。お得と言っても月換算だとたった数百円。
・今後まだ参入企業は増えそう。

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まとめ

現在の電力会社から切り替えることで、今より安くなることがほとんどです。


ただ、電力会社によっては○○とセットで割引が効いたり、ポイントがついたりと、お得なセット割を実施している会社が多数存在します。


例えば車に乗る方は昭和シェル石油の電力だったり、東急線を利用する方は東急パワーサプライ、ガスを利用している方はガス会社の電力だったりと、せっかく切り替えるのでしたらあなたの状況にあったセット割がある電力会社を選んだほうが賢い選択と言えるでしょう。


とはいっても電力の自由化はまだ始まったばかりで新規参入企業も増えてくるでしょうし、それにともなって競争も激化してくるので、もっとお得になるかもしれません。ですから少し様子見をするのも一つの選択といえるでしょう。


実際の切り替えがまだ1.2%しかないということなので、ほとんどが様子見を選択しているということになりますね。

    ソーラーパートナーズ

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